キャリアストーリー

商談も若手育成も、相手の立場になって考える。
寄り添う姿勢が大きなビジネスチャンスを創生。

2015年
量販北日本支店に配属。仙台エリアの家電量販店を担当。
尊敬できる上司と先輩の指導のもと営業の基礎を学ぶ。憧れの先輩の背中を追い、
日々努力を重ねる。
2016年
量販北日本支店。盛岡エリアの家電量販店を担当。
思いもよらない異動だったが仙台で学んだことを実践し、実績を残すことに成功。
2017年
量販東関東支店。大手家電量販店本部を担当。
更なるレベルアップを目指し、自分の弱点と向き合うことを決意。
行動と意識そして習慣を変えることで困難にも立ち向かえるようになる。
2020年
量販東関東支店。 営業課長に着任。大手家電量販店本部を担当。
コミュニケーションを重視したマネジメント手法で新たなスタイルを模索中。

※本部担当とは:家電量販店やライフスタイルショップの本部バイヤーへの商談を担当します。
主に新製品の導入や展開方法を交渉したり、セット販売といった施策等の提案を行います。

想定外の出来事もチャンスに変えた、
下積み時代の2年間。
就職活動するまで、実はエレコムグループという会社を知りませんでした。企業の合同説明会でたまたまエレコムグループのブースに立ち寄り、当時の採用担当者に声をかけてもらったことがきっかけで、個別の会社説明会に参加しました。そこで、葉田会長の講演を聞いて会社への期待感が募りエントリーしました。

1年目は宮城県仙台市の北日本支店に配属されました。私は兵庫出身でそれまで縁のなかった仙台への赴任に最初は戸惑いましたが、頼もしい先輩のもとで仕事を覚えることができ、結果的に良いスタートを切ることができたなと思います。担当エリアは宮城県と岩手県南部で、家電量販店の他、仙台市で展開している文具店もありました。

北日本支店は非常に尊敬できる上司と先輩ばかりで、相手を思いやる気遣いがずば抜けてできる「営業の鑑」のような先輩もいました。私はその先輩のようになりたいと、毎週のように先輩方の週報を精読し、ノウハウを頭に叩き込み、同じように店舗提案を実践することもありました。

厳しい上司のもと、下積み時代を過ごした仙台。私が成長するために手取り足取り教えてくださり、本当にお世話になりました。上司は「君は一人前になるまで時間がかかるが、3年間で育て上げる。それからどこかの量販店の本部に出す」とまで言ってくれました。そして3年を待たずに2年目には岩手県の盛岡営業所で新たな経験を積むこととなりました。

新天地の盛岡でさらなる営業のチャンスをいただいたことを前向きにとらえ、「絶対に成果を出す」という意気込みで向かったことを覚えています。盛岡営業所でも、仙台で担当していた家電量販店で 業績を残すことできました。それがきっかけで翌年、つまり仙台時代の上司に言われた3年目には東関東支店 の本部の担当営業に異動となったのです。
スタンドプレーの慣例を打破し、
チームワークで商談を勝ち取る。
東関東支店では、商品バイヤーに営業する本部担当になり、今に至ります。量販営業と本部担当とでは立場が全く異なります。実は仙台時代に、「ご法度」に近い営業展開をしたことがありました。それでも業績は上がったため、営業担当としては間違っていなかったと自負していましたが、本部の立場になって見ると、「あれは強引だったな」とも思います。この経験を活かして、今はエリア営業と本部営業の双方が納得できる着地点を見出すよう心掛けています。

2020年には営業課長に着任。上司から「いずれは営業課長に」と提案されていましたが、営業課長職の大変さは上司の業務を見て実感していたので、私には務まらないと思っていました。しかし、昇格試験の面接を通し、自分の経験を活かすことができるのは本部の営業課長職にあると感じ、覚悟を決めました。

部下もでき、チームで連携して仕事を進めています。本部担当は製品展開のイメージづくりや市場分析など、基本的に全て一人で行うことが慣例になっていましたが、私はそのやり方を変え、チームで取り組むことにしました。一人で抱えることがいかに大変か、身を持って経験してきたので、同じ過ちを繰り返したくないという思いもあったからです。

チーム制にしたからには、責任の所在を明かさないといけません。部下には「最後は私が責任を取るから」と伝えています。部下を守ることが課長としてのミッションです。商談に必要な情報をしっかり営業企画から聞き取り、部下に共有し、連携を取る。また、社内の各エリア支店長との関係性を築くことも重要です。私が各エリアの支店長と深い関係を築いていれば、部下はさらに働きやすくなります。こういったことを常に意識し、部下たちの仕事環境を整えています。

「報・連・相が大事」とよく耳にしますが、相談の機会を設けるには、話しやすい環境が重要だと考えています。そのため、自分から部下に積極的に相談をしています。そうすることで「課長もそういうことに悩んでいるんだな。私も相談してみよう」と感じ、相談へのハードルが低くなると思うからです。些細なことでもコミュニケーションを取り、どんなことでも話してもらうことで、チームでの業務を円滑に進めています。
自分の弱点を1年かけて軌道修正。
過去の自分を反面教師に前に進む。
実は、本部担当になって2年目の2018年に、「このままでは何事もなし得ない営業担当になってしまうかも」と思い知らされる出来事がありました。それまでの私は商談資料のクオリティも低く、先輩の要求にも応じられずにいました。小さな困難にぶち当たっただけで「どうせ無理だ」というあきらめの気持ちが強くあり、その弱点を先輩にずばり指摘されたのです。

随分と落ち込みましたが、一つひとつ自分の仕事ぶりを見直し、修正することにしました。軌道修正には1年を費やしましたが、少しずつ成果が上がり、営業課長にも昇進できました。今では粘り強くなり、部下にも「やれるところまでやった?」と入念に聞いています。商談のロープレでも同様に、様々な角度からの質問にも答えられるよう、部下と細かく仮説を立てながら準備をしています。

最近も絶対に無理だと言われていた商談を数カ月かけてまとめ、成功に導きました。商談によっては数億円という大きな金額が動くこともあります。20代でそこまでの金額を動かせる決済権をもらえることもエレコムグループならではです。扱う額が大きくなると責任感も増し、大きなやりがいを感じています。私の一言で何百万円も商談の行方が変わることもあるので、話し方や言葉の選び方には慎重になりました。

今後の目標は、私自身のマネジメント力を鍛えることです。商談における考え方や進め方など私なりの「型」はある程度できたと思います。次は、この「型」を部下に継承しそれぞれがアレンジしながら自分自身のやり方を創り上げていけるように指導・バックアップしていきます。部下のさらなる成長を導いていけるよう、営業課長職を全うしたいと考えています。
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