先輩が過程を見てくれるからこそ、
どんな交渉の場面でも自信が持てる。
私は商品調達部に所属しており、製品の発注と仕入れが主な仕事です。担当している製品は、ストレージ関連製品やDVD/ブルーレイドライブといった光学ドライブ製品、ヘッドホン/スピーカーといった音響製品などです。主に中国から仕入れることが多く、現地の方とのやり取りは中国語で行っています。
製品を仕入れる際は、商品開発や営業からの情報をもとに需要を予測し、最適な数量を割り出します。予測が外れてしまうと、在庫過多や納期が間に合わず在庫切れとなってしまうため、上司や先輩からは、なぜその数量が必要なのか、自分が出した需要予測について明確な根拠を出して検証を行い、より精度を高めるようにと教わっています。
海外との取引では、予想もできない問題も起こります。中国で電力が止まり納期遅延が発生したことがありました。少しでも早くその製品を日本に届けなければ在庫切れになってしまうため空輸を決断。しかし通常の輸送コストよりも高額となる空輸代金が問題となり、製造元に負担してもらうための条件交渉をすることになりました。
最初は、現地の担当者から「利益が出ない」などと断られていましたが、粘り強く条件交渉を行い、お互い譲歩しながら、合意点を探しました。そして最終的には製造先にも無理のない範囲で納得いただき、早く納品することができました。あきらめず粘り強く交渉することの大切さを学べた出来事です。
コストダウンも私に課せられているミッションのひとつです。ある時、先輩が担当していた交渉を引き継ぎ、私ひとりで行う場面が訪れました。うまくやれるか不安でしたが、先輩方のやり方を基本としながらも自分の考えを相手に伝えコストダウンに成功しました。どんな場面でも、最後の解決策を導くのは自分自身と教えられていますが、その過程はひとりではありません。先輩方から解決策に繋がるアドバイスをたくさんいただけます。だからこそ、どんな交渉も自信を持って進めることができます。