グループ会社紹介

各社が持つ卓越した技術が
エレコムグループを支えている

エレコムグループの各社は、それぞれが専門領域において卓越した技術を保有しており、
世の中のお困りごとを解決するソリューション、サービスを提供しています。

エレコム横浜技術開発センター(YTC)

人員と設備に積極的投資。
期待高まるモノづくりと繋げる技術。
横浜技術開発センター(YTC)は、エレコムグループ全体のBtoC向けおよび BtoB向け製品の開発に携わり、
30年以上のノウハウを蓄積しています。大幅な人員増加や取扱製品・カテゴリの拡充により、2022年3月にオフィスの移転を予定。
設備が整った環境で、より良い製品を開発し、エンドユーザーに「より良いモノ」を提供していきます。
エンドユーザーのニーズに応えた製品開発で
着実に重ねた信頼性と技術力
YTCは、エレコムの製品開発を中心に、そのほかグループ会社の製品設計やソフトウェア開発、技術支援などを行っています。また、中国などの製造会社に設計を委託した設計の審査や検証も担います。さらに、製品を販売したあと、不具合が発生した場合の原因解析や対策も、ソフトウェア・ハードウェア問わず行い、エレコムグループの品質を担保しています。30年以上、設計開発の業務を担っている手練のエンジニアが多く、蓄積されたノウハウで設計検証を行います。新しい製品を作るにしても、改善や対策を講じるにしても同様で、これまでの経験や技術から解を導き出し、お客様からの信頼を積み重ねています。エレコムはコンシューマー向け製品が注目されがちですが、法人向け製品を扱うことも多く、組み込み系やストレージ製品など、大手電機メーカーなどに採用される製品や10年、20年といったロングセラーも少なくありません。同じものを長く使いたいというお客様も多いため、その分、長期保証や耐久性、安定性など、高い技術力が求められます。
IoT時代になり、パソコンをベースに周辺機器を作ったり、ネットワークに繋いでシステム化するなど、一からモノづくりをする機会が減りつつある一方、お客様ニーズに応えたカスタマイズ製品を多く手掛けています。
働きやすい環境を整備し
創造力と技術力を一層上げていく
今後はグループの方針として海外向け製品を強化していくことになります。これまでエレコムグループのお客様は個人法人ともに日本人が中心でしたので、海外向けとなると、エンドユーザーニーズも変わってきます。そこで、まずはどういった製品やカテゴリがその国ごとに求められるのか分析します。その方法もこれまでのやり方ではなく、正確に他社との違いを数値化・定量化して明確に出し、それを設計指標としてコンペティターを凌駕する製品を作っていく手法を導入しています。製品開発においても、これまで経験や勘で成し得てきたことをデータ化する方法を進めています。製品開発は、新たなモノを作るほかに次世代への技術継承も必要ですので、事業継続のための投資を図っているのです。このように、海外進出やM&A、カテゴリや製品の拡充など事業規模の拡大に伴って設備投資や人員増加を図ったため、YTCの拠点が手狭になってきました。そこで2022年3月末に、今の倍以上の広さがあるオフィスに移転する予定です。精度の高い測定器を入れた検証設備や実験コーナーもありますので、最新設備の整った環境で効率良く、これまで以上にお客様に喜んでいただけるような品質の高いモノづくりを進めていきます。

ロジテックINAソリューションズ

グループ内唯一の国内工場で
企画設計からサポートまで一貫したモノづくり。
ロジテックINAソリューションズ株式会社は、BtoB向けPCやタブレット、ストレージ製品の開発から、修理サポートなどのサービスまでを手掛けています。
安心の国内生産と迅速な対応を武器に、エンドユーザーの高いニーズに応える製品開発を行っています
個々に合わせたきめ細やかな対応力
専門性のある個人向け商材にも発揮
ロジテックINAソリューションズは主に3つの柱で事業展開しています。法人向けPC・タブレットの開発。PC周辺機器(主にSSDやDVDなどストレージ製品)の開発。そして、保守・修理サポートやデータ復旧を行うサービス事業です。
基本的にエレコムグループは自社工場を持たないファブレスメーカーですが、ロジテックINAソリューションズはグループ内で唯一国内工場を持ち、設計開発からサポートまでを長野県の伊那工場に集約させた一貫体制で製造しています。法人のお客様は業種問わず多様で、お客様に合わせた細かいチューニングやカスタマイズなどご要望に応じて臨機応変かつ迅速に対応できることが強みです。販売に関しては、エレコムでの商流を利用するほか、10万人以上いるロジテック会員にeコマースでのダイレクト販売も行っています。エンドユーザーに関しては特異なものを必要とする専門性の高い方が多いため、それぞれに合わせた製品を展開することが必要となってきます。つまり、新しいものをどんどん開発したり、安価なものを大量生産するというよりも、エンドユーザーの要望や用途をいかに具現化するか、その技術を要する開発部隊です。最先端の技術と40年積み上げてきた経験を活かし、個々に合わせた対応をしています。
保守・修理サポートはエレコムグループ製品についての対応となりますが、データ復旧サービスはその限りではありません。これらのサービス事業は製品開発とは違う技術が求められますが、いずれにせよ、エンドユーザーの意見を吸い上げ、より良い製品開発やサービスに活かすというお客様視点で取り組んでいます。
グループ力で高品質な製品を生み出し、
多様化する社会のお困りごとを解決する
ロジテックINAソリューションズは、内部で製品の企画設計から行っていますが、中には、エレコムグループ各社からメンバーが集まって新製品を作るプロジェクトが立ち上がったり、エレコム開発チームと共同開発したりするなど、グループ一体となって製品開発する機会も多くあります。また、エレコムのYTC(横浜技術開発センター)と協力して中国の工場に外注した製品規格の妥当性を確認したり、品質管理を行ったりもします。
隔週に1回はエレコム企画チームとの会議があり、双方向に意見や企画を出し合い、市場の声をヒアリングするなどし、製品作りに活かしています。
現在はハードウェア製品の開発がメインですが、エンドユーザーに求められる製品やサービスの拡充はどんどん進めていく必要があります。例えば、コロナ禍で需要のあった顔認証端末の開発など、今後はお困りごとを解決できる製品やソリューションを一層提供できるメーカーになるべく、積極的に進めていく方針です。
また、社会がデジタルトランスフォーメーションやAIなどデジタル化へと加速すると、必然的に管理すべきデータ量が膨大になります。今後、サーバ容量は増やすことが可能なのか、クラウドにも限界がある一方クラウドにアップしたくないという声に対してはどう応えるのかなど、あらゆるニーズに最適なものを生み出していくのが我々のミッションだと考えています。

ハギワラソリューションズ

ハギワラ製のコンピューターがインフラを支え、
デジタル社会の未来を変えていく。
毎日乗る電車や頻繁に利用するコンビニや銀行で使用される機器の中に実はハギワラソリューションズの製品が使われています。
人が直接触れる製品の開発というよりも、人々が暮らす社会の裏側で必要なインフラや仕組みの中で使われているモノを開発しています。
ロボットが総菜工場に勤める日も近い⁉
そんな社会を実現させる縁の下の力持ち
ハギワラソリューションズが開発する産業用ストレージとPCは、機械の中に組み込まれる製品ですので、表立って目に付くことはありませんが、実は身近な暮らしの中に潜んでいます。例えば、電車や新幹線の中、バス停のデジタルサイネージ、銀行のATM、内視鏡などです。中でも、ファームウェアというストレージを制御するためのプログラム開発に大きな強みを持っています。産業用製品自体が、5~10年といった長期間使われることが多く、24時間365日一度も止まらず稼働する必要のある装置もありますので、ファームウェアとしてもそれに耐えうる、より高度な技術が求められます。
今後ハギワラソリューションズが本格的に参入していく分野としては、食品工場や農業、医療・ヘルスケアです。例えば、食品工場でお弁当のおかずを詰める作業は、現状人の手で行っていますが、省人化のニーズによって、硬い食材と柔らかい食材を見分けながら、うまく掴んで詰めることができるようなロボットの開発が進められています。その中でハギワラソリューションズの技術は、ロボットの頭脳(プログラム)を格納するストレージに採用されています。日本では人口減少に歯止めのきかない状況ですので、この省人化のニーズは今後もしばらくは加速していくことでしょう。現在人の手で行っている作業を機械(ロボット)が代わって行える分野はまだまだ増えてくると考えられます。そこに、ハギワラソリューションズの製品の可能性を感じています。
加速するデジタル社会で
活躍できるシーンがますます増える
SDGsやESGといった持続する社会への取り組みが進んでいますが、当社の技術がますます社会インフラを支える一端になれると考えています。省人化やペーパーレス化が加速し、これまで以上に様々なシーンでデータを大量に溜めることが必要となってきます。
そこでハギワラソリューションズに必要なのは、いかに早く、かつエンドユーザーの用途に合わせた製品の開発を進めていくこと。これまでは、さほど大きな容量のメモリー開発には着手していませんでしたが、今後は大容量メモリーの開発も手掛けます。そのためには、ファームウェアを開発し、メモリーを使いこなす技術開発が必要になってきます。すでに一部着手していますが、製品が出るまでには数年かかるので、世に出るにはまだ少し先になりそうです。
ハギワラソリューションズのお客様は国内外の車載機器メーカーや医療機器メーカー、電機メーカーなので、直接エンドユーザーと接点を持つことはありません。しかし、街の中で手掛けた製品が社会の役に立っていることを実感することができますので、大きなやりがいを感じています。
社会インフラは今、大きなうねりの中にあります。自動運転の車が増えてきたり、脱炭素でエネルギーの仕組みを変えていくなど、デジタル化・AI化が加速しています。そういった動きの中に、ハギワラソリューションズのストレージ製品やファームウェア技術などが登場する場面は多々あるのではないかと考えています。開発面だけではなく、お客様へのサポート面でも一線を画する企業として、一層のシェア拡大を狙っていきたいと思っています。

DXアンテナ

70年間培ったノウハウを新事業に生かし
お客様ニーズに果敢に応えていく。
エレコムグループ内で独自の存在感を表しているDXアンテナ株式会社は、放送技術にエレコムの通信技術を合わせ、シナジー効果を生み出しています。
縮小するテレビエンタメ業界を見据え、通信伝送への切り替えもいち早く行い、社会的ニーズとお客様個々のニーズを捉え、成長を続けています。
製品企画から製造販売、サービスの提供と
グループ一体となってワンストップソリューションを実現
DXアンテナは、約70年にわたり、テレビ・ケーブルテレビ放送関連に必要なアンテナやブースター、分配器などの受信機器を開発製造・販売し、業界では一定のシェアを築いています。また、10年ほど前に「デルカテック」というブランドを立ち上げ、通信系情報システム関連の機器を開発製造、販売する事業もはじめました。さらには昨今、セキュリティカメラやそのほかセキュリティ関連機器の開発製造、販売にも注力しています。
ビルやマンション、病院、ホテルなどの法人顧客に向け、機器の企画設計から施工工事、アフターサポートまで一貫したサービスをワンストップで提供できることがDXアンテナの強みです。さらには、他社に先駆けて、自社工場のほぼ全ての工程を機械化したことで、効率化と付加価値の向上が実現できました。今後も、お客様のお困りごとを少しでも解決する仕組みを積極的に取り入れ、一層のシェア拡大を図っていきます。
防災サービスの分野ではDXアンテナならではの、テレビを活用した災害情報システムの提案を展開。地方や高齢者のご家庭では、まだまだテレビをメインの情報ツールとしている方も多いため、災害時にはその地域に特化した情報を発信できるシステムを開発しています。地域全体の意識を変える必要があるため、すぐに結果の出ることではありませんが、隠れた需要を引き出し、自治体とテレビを繋いだ防災インフラの構築を目指しています。
防犯や防災に欠かせない製品やサービスで
人々の暮らしを守る
DXアンテナが長年得意としてきた放送系の伝送技術に、Wi-Fiルーターなどエレコムの通信機器が合わさり、グループとしてワンストップでお客様ニーズに応えられるビジネスを展開しています。例えば、マンションやホテルなどに向け、DXアンテナのテレビ受信アンテナやセキュリティカメラに加え、エレコムのWi-Fiやネットワーク製品なども一緒に提案できます。またIPやネットワーク系製品の検証は、YTC(横浜技術開発センター)が得意とする分野なので依頼しています。逆にDXアンテナの方でアンテナ設計や技術的サポートも行っています。双方の得意分野を提供し合いながら、グループ全体としての成長を強化しています。
今後、エンタメにおける世間のニーズは、放送系よりも通信系が加速していくでしょう。DXアンテナは10年以上前に、放送だけではなく、通信の信号も伝送していく方向に舵を切りました。情報を伝送する伝送屋として、その方向性は間違えていなかったと確信しています。製品やシステム、サービスをトータルで提供できることが強みですので、今後は、いかにお客様に必要な情報を、5Gも含めてどういったインフラで伝送するのかといったことを、独自の提案で進めていく必要があります。
事業規模を伸ばしていきたいセキュリティカメラについては、今後も防災や防犯視点でますます必要とされてくる分野ですので、さらなる需要拡大が見込まれます。そういった中でDXアンテナは、エレコムグループ全体として営業、開発一丸となって、クラウドサービスと営業サポート面を強化していきます。