物流を改善し、
ビジネスに変化を与える
人に優しく物流効率を
アップする環境を作る。
W.Hさん
2020年度中途
物流部

物流に関しても、
能動的に関わるエレコムグループ

私は2020年に中途入社し、現在は物流部に所属しています。海外で生産したエレコムグループの製品を物流センターで一旦保管し、そこから家電量販店や企業、通販でご購入された国内のエンドユーザーへの配送を担っている部署です。その部署の中での私の主な役割は、物流センターの作業効率改善や問題が起きた時に最善の対処をすることです。

エレコムグループの物流センターは現在、神奈川県相模原市にある神奈川物流センターと大阪市にある大阪物流センターの2拠点ありますが、2022年3月、関西拠点の物流センターが兵庫県に移転します。今は前職の知識と経験を活かせることから、そのセンターの立ち上げプロジェクト業務を行う事務局長を任されています。

実は前職では物流を請け負う会社におりましたが、メーカーによっては、物流に関しては物流会社に任せっきりで、社員が倉庫や物流センターなどに足を運んでくることはあまりありませんでした。しかしエレコムグループでは違いました。よりスムーズな物流を行うために改善策を検討、実行するのは勿論のこと、物流会社をも巻き込み、一緒に取り組んでいるのです。

自分で考えたことが、
仕組みに反映され、サービスとして形になる。

エレコムグループは、新しい製品をリリースするスパンがとても短く、バリエーションに富んでいます。それは魅力のひとつですが、商品点数が多いということは、物流の現場では取り違え事故が起きやすいということでもあります。例えばUSBケーブルには0.5m、1m、2 mといったように同じ商品でも長さだけが違うといった製品も多く、パッケージも似ているため、間違えないようするのは至難の業です。

エレコムグループでは、物流時のオペレーションに工夫がなされていて、入社して驚いたことがあります。商品パッケージには必ず、商品識別するためのJANコードが表示されていますが、通常13桁の数字が羅列しています。13桁も並んでいるので、ぱっと見ただけでは判別しにくいのですが、当社では、JANコードの末尾3桁が大きく表示されていたのです。

この工夫は、物流でピッキング作業する時にも、店舗で陳列する時にもとても分かりやすく、同じようなデザインのパッケージであっても、末尾3桁の数字を見れば違いは一目瞭然ですので、間違えるリスクが減ります。このアイデアは今でこそ主流となっていますが、当社では20年も前から導入していると聞きました。また物流センターでは機械化が進んでいて、バーコードで自動判別して商品が仕分けられる仕組みにもなっています。

入社してから得た自分に対する気付きは、物流業務を俯瞰して見ることができるようになったこと。物流業務を受ける側にいた時は、与えられた条件下でなんとかスムーズにモノを流す工夫をしようという発想でしたが、メーカーの立場になった今は、製品パッケージの形や調達の仕組みから変えられるのではないかという視点を持てるようになりました。

これまでは「そんなこと変えられない」と思って仕事をしていた部分が、「自分の提案次第でより良い仕組みに変えられる」いう考えに変わりました。パッケージのJANコード末尾3桁のような、誰もが不便に思っていたことが改善された事例のように、自分で考えたことが物流センターの仕組みに反映され、サービスとして形になっていく点にやりがいを感じています。

新しい関西新物流センターで、
さらなる効率化に繋げる環境を目指す。

2022年3月から稼働する新しい関西新物流センターではGoods To Person(GTP)をベースにしています。従来であれば、ピッキング作業する人が、棚に在庫している製品を取りに歩き回りますが、新しいセンターでは製品が作業する人のところに届けられて、作業者は届いたものから取るという、負荷が軽く人に優しいセンターを目指しています。

最近はEC市場の規模が大きくなり、エンドユーザーが1個単位で購入するケースも増えてきています。製品を1個ずつ100個梱包するのと、家電量販店や企業に100個単位で納品するのは、同じ100個を出荷するのでも作業の大変さは全く違います。これまでは手作業で詰め合わせて箱の蓋を閉めていた作業を、新しいセンターでは一連の作業を効率的に行う機械を導入する予定です。製品を機械の上に置くだけで包装し、箱の蓋を閉めてテープを留め、送り状ラベルの印字発行に貼り付けまで、自動で行います。今まで大変だった作業も、我々プロジェクトチームで考えたことが実現し、効率化に繋がっていきます。

今は新しい物流センターの立ち上げ目前なので、プロジェクトの事務局長として、他部署や各センター長の方々と協力し様々な問題解決に向けて動いています。年次やキャリアなどに関係なく、一つの目標に向かってそれぞれが活発に意見を出し合える環境に、刺激を受けています。

今後もアンテナを張って、物流に関してもっと新しい技術の情報収集をしていこうと思っています。またエレコムグループは意思決定などのスピードが早いと言われていますが、個人的にはもっと早くできるのではと思っています。強みであるスピードを更に加速させていきたいですし、それが実現できれば、エレコムグループはさらに成長していけるポテンシャルを秘めているはずです。

「人間」×可能性=

新センターを作るにあたり、たくさんの方と仕事をさせていただいています。社内だけでなく、協力会社や建設会社、設計会社の皆さんとディスカッションをしていると、思いもよらない発想に至ることも多い。人と深く関わることで、自分一人では気付かなかったことに気付き、アイデアが広がり、いろんな可能性が生まれてくると思います。