ミッションで得た貴重な経験。
成功例はもちろん失敗談も
自分や後輩の成長の近道に。
A.Nさん
2020年度入社
商品調達部 商品調達課

先輩が過程を見てくれるからこそ、
どんな交渉の場面でも自信が持てる。

私は商品調達部に所属しており、製品の発注と仕入れが主な仕事です。担当している製品は、ストレージ関連製品やDVD/ブルーレイドライブといった光学ドライブ製品、ヘッドホン/スピーカーといった音響製品などです。主に中国から仕入れることが多く、現地の方とのやり取りは中国語で行っています。

製品を仕入れる際は、商品開発や営業からの情報をもとに需要を予測し、最適な数量を割り出します。予測が外れてしまうと、在庫過多や納期が間に合わず在庫切れとなってしまうため、上司や先輩からは、なぜその数量が必要なのか、自分が出した需要予測について明確な根拠を出して検証を行い、より精度を高めるようにと教わっています。

海外との取引では、予想もできない問題も起こります。中国で電力が止まり納期遅延が発生したことがありました。少しでも早くその製品を日本に届けなければ在庫切れになってしまうため空輸を決断。しかし通常の輸送コストよりも高額となる空輸代金が問題となり、製造元に負担してもらうための条件交渉をすることになりました。

最初は、現地の担当者から「利益が出ない」などと断られていましたが、粘り強く条件交渉を行い、お互い譲歩しながら、合意点を探しました。そして最終的には製造先にも無理のない範囲で納得いただき、早く納品することができました。あきらめず粘り強く交渉することの大切さを学べた出来事です。

コストダウンも私に課せられているミッションのひとつです。ある時、先輩が担当していた交渉を引き継ぎ、私ひとりで行う場面が訪れました。うまくやれるか不安でしたが、先輩方のやり方を基本としながらも自分の考えを相手に伝えコストダウンに成功しました。どんな場面でも、最後の解決策を導くのは自分自身と教えられていますが、その過程はひとりではありません。先輩方から解決策に繋がるアドバイスをたくさんいただけます。だからこそ、どんな交渉も自信を持って進めることができます。

苦手意識を克服するために、
徹底的に自分自身に向き合う。

実は、入社するまで、調達の仕事は数字を読むことがメインだと思っていたので、こんなに人と話す機会があるとは思っておらず、そのギャップに驚きました。私はコミュニケーションに苦手意識があったのですが、交渉事はコミュニケーションそのものです。苦手意識を克服するため、仕入れ先の担当者の発言について、どのような状況で、なぜそのような発言になったのかとじっくり考察した上で、自分の要望を伝えるようにしています。

自分の要求ばかりでは結局、コストダウンには繋がりません。良いコミュニケーションを重ねながら、最終的には仕入れ先も私たちも利益が得られるという、同じゴールに向かっていけるように話を進めています。それでも交渉が難航する時は、とにかく今、自分が譲れないこと、困っていることは何かを整理して、解決に向けて取引先と話をするようにしています。

困難な交渉に立ち向かうことは容易ではありません。しかし、1年後の自分はもっとスムーズに仕事を熟していたい。だからこそ今は踏ん張りどき、そう思えば落ち込むこともありません。逆に当社にとってより有利な条件での交渉にチャレンジすることが自分自身の成長に繋がると考え積極的に取り組んでいます。

任せてもらえる仕事も増えた2年目。
規模が大きくなるほど達成感もアップ。

入社2年目になり、任せてもらえる仕事も増え、充実しています。それだけ扱う金額も大きくなりますが、成果を出した時には大きな達成感が得られます。また、コストダウンに関しては、調達部全体に課せられている目標数値があり、各自、その値に着地できるように調整するのですが、しっかり目標値に着地できた時もやりがいを感じます。営業から「スケジュールを前倒ししてほしい」という相談を受けた時には、仕入れ先に交渉し納期に間に合わせるようにしますが、その交渉が成功した時も充足感を得られます。

後輩もでき、仕事の相談を受けるようになりましたが、その時は自分の失敗談も伝えています。なぜ成功例ではなく失敗談なのか。それは、これまでに自分が起こした失敗は、少し考えたら防げたものばかりだったからです。失敗した瞬間は落ち込みましたが、少し時間が経過して振り返ってみると、決して不可避ではなかったと気付きます。後輩に私と同じ失敗を犯してほしくないという思いで、失敗談も交えて伝えています。

私が考える調達職の最大のミッションは、コストダウンを図ることで効率良く利益を上げていくことだと考えています。そのため、製品の需要予測精度を上げることを今の目標としています。精度が高ければ、後々の調整に時間を費やすこともないため時間という限られた資源も有効に活用することができると考えているからです。

他にも挑戦したいことがあります。それは、生産拠点が中国に集中しているので、同じ中国国内でも分散して製品を生産できる体制を作っていくことです。生産拠点を分散させることで、部品不足が発生しても他の生産拠点から仕入れることができるため、継続的な供給に繋げられると考えています。まずは社内を説得する力を身に付け、開発部や営業部に、なぜそうした方が良いのか、根拠を示していきたいです。ロジカルに説明できるよう知見を広げ働きかけていきたいと考えています。

「WEB」×可能性=

エレコムグループはスピード感が際立っています。今は実店舗を中心に製品展開をしていますが、その軸足をWEBにも置くことができたらと考えています。私自身もWEBを活用し情報を手に入れていますが、発見も多くWEBは大きな可能性を秘めていると思うからです。実店舗にWEBが加わることで更にスピード感が強まり、エレコムグループの可能性も大きく広がるはずです。